11 5月

「罪にハマルナなハマルティア」

ギリシャ語で『罪人』を『ハマルティア』という。この言葉を覚える時に、私は『罪にハマルナなハマルティア』と記憶した。なつかしき思い出としてよみがえる。
…ところで、人の足を踏んでいることに気づかずに生活していた私がいた。踏まれた人は、その痛みと心の傷を残すことになったが、その逆も、もしかしたら…同じ重みがあるかもとおもう。そんな両方の立場にいた私がいたことを告白する。
その人生で気づかされたことが二つある。
一つは、人は赦されて生きる存在である。
二つめは、赦すことはむずかしいが、赦すことが、むしろ、自らの心の重荷を軽くすることになる。
私は忘れない『罪にハマルナなハマルティア』。心に刻みたい…共に。